各曳山について


屋根は入母屋妻入り造りで、正・背両面に軒唐破風が付いています。
見送り幕は、インド織り絨毯です。
胴幕は、紫紺地に五爪の龍を並列にした中国製金襴です。
町内には、祭礼の入費一切の控帳「祭礼留記」が残っていて、
大溝曳山祭の歴史の大要を知ることができます。


屋根は向大唐風むかいおおからふ造りになっています。
見送り幕には、緋のラシャ地に中国の故事「竹林の七賢人」の刺繍が施されています。
胴幕は、綴れ錦つづれにしきで図柄は繧繝うんげん彩色の手法で雲を織り出しています。
棟札に、「千時寛政十牛戌年(1798)卯(4)月吉日 鴨村大工 平次郎造刻之」とあり、
柱頭部に「明治三十六年(1903)五月 漆師若州 浦谷権平衛 金物師京都 奥田勇助」と
金箔漆工時の墨書が残っています。


屋根は切妻妻入り造りになっています。
見送り幕は、粗い白地織物に、雲龍の墨絵の線の部分を金糸で刺繍しています。
天幕は、手織りの金襴で、紫地に雲と龍の図柄になっています。
彫刻は、正面の欄縁は中国の故事「司馬温公かめ割りの図」で、
両側面に龍の大彫りがあります。また、正面懸魚の部分には牡丹の籠彫りがついています。
元文三年(1738)四月と墨書のある山組五町最古の簾箱が保存されています。


屋根は入母屋妻入り八棟造りになっています。
見送り幕は、緑色ラシャ地に、円山応端(応挙の子)下絵の中国風人物の刺繍が施されています。
胴幕は、綴れ錦の唐子遊びの図です。
彫刻等は、地は黒塗り、正面中央に龍、左右は菊・桐・葵の毛彫りです。
側面に龍宮の飾り金具があり、謡曲「海士」からとったものと言われています。


屋根は切妻妻入り造りになっています。
見送り幕は、紺地に二人の仙人が、二人の従者を伴う図柄で、構図・色彩共にすぐれ、
中国の清朝時代の作品と言われています。
本幕(胴幕)は、綴れ錦で図柄は波に千鳥、波は金糸で織り上げています。
水引は、緋のラシャ地に仙人の刺繍が施されています。
木彫は、三番叟で猿と笹を漆箔の上に描かれています。