乙女ヶ池

内湖・乙女ヶ池は、かつて表の湖(琵琶湖)に対して、ウラウミ、セドウミ(セド=背戸)などと呼ばれていました。
万葉の時代は「香取の海」と呼ばれ、山の麓まで琵琶湖の入り江でした。
藤原仲麻呂(恵美押勝)が挙兵に失敗し捕らえられ斬罪されたと伝えられる「勝野の鬼江」もこの乙女ヶ池の辺りであろうとされており、戦国時代には信長の命により築かれた大溝城の外濠として利用されたりと、幾多の歴史を秘めた場所です。

昭和30年代、淡水真珠の養殖場として利用されることとなった際に「イメージのよい名前を」ということから現在の「乙女ヶ池」に改名されました。
現在は県の園地公園となり、びわバス・こい・ふな・鱒など淡水魚の宝庫として釣り人や散策を楽しむ人に親しまれています。
朝の連続ドラマ小説「ごちそうさん」のロケ地としても使われ、主人公の二人が結婚を誓い合うシーンがまさにこの橋の上で撮影されました。今、縁結びスポットしてもひそかに話題になっています。